豊島区BBS会のブログ

非行少年の自立を支援する更生保護ボランティアの日々

東京少年鑑別所の見学に行きました!

今回は 2 月5日(火)に行いました、鑑別所見学について会員の松下がご報告いたします。

職員さんのお話

最初に職員の方に、鑑別所の役割や処遇内容について説明していただきました。 少年鑑別所は全国に 52 か所あり、東京都には東京少年鑑別所と、八王子少年鑑別所があり ます。 鑑別所の役割は、家庭裁判所の求めに応じて鑑別を行うこと、収容している者に対して観護 処遇を行うこと、地域社会における非行や犯罪の防止に関する援助を行うことを目的とし ています。 職員は、少年の指導・教育を行う法務教官、鑑別面接や心理検査を行う法務技官(心理)のほか、精神科医など が所属しています。法務技官(心理)は心理技官と呼ばれています。

東京少年鑑別所は犯罪が多かった時期(昭和 35 年頃)は年間に 8000 人ほど収容されてい たが、最近の入所者数は年間 800 人前後で、平成 29 年では 656 人でした。 少年が収容される期間は平均で 3 週間~4 週間程度であり、その間に心理検査、運動、面会、 学習、日記の記入などをしています。 東京少年鑑別所の入所者の内訳は、男子は窃盗、傷害、恐喝が多く、女子は覚せい剤、ぐ犯 が多いそうです。最近の傾向としては、詐欺が増え続けています。

鑑別所内見学 

お話のあとに少年が収容されていた寮とねりま青少年心理相談室を見学しました。現在少年が収容されていない棟があったので、実際の寮舎を見学させていただきました。寮の個室の部屋は3畳ほどで あり、布団やトイレ、テレビなどが置いてありました。廊下には、入所者の俳句やちぎり絵 などの作品が飾られていました。 心理相談室では、非行や犯罪に関する問題について本人や家族、学校の先生などから無料で 相談に応じています。心理相談室は、相談者が訪れやすいように、鑑別所とは別の門から入 れるようになっていました。

感想 

普段見ることや聞くことのできない貴重な体験をさせてもらいました。過去のデータを分 析し、現在の収容状況や人数などと比較しながら、実情を教えていただきました。これはな かなか聞けない内容だったと思います。 鑑別所職員の役割や仕事内容で初めて知る点が多くありました。その中で地域援助の業務 として、ねりま少年相談室の存在は多くの住民に認知してもらう必要があると感じました。

 

ねりま青少年心理相談室について。

www.moj.go.jp